仮称ヒューマンウェア
コンピュータの長い長い黎明期には目的を達するために自らプログラムを作成するということが自然に行われており、ソフトウェアのインフラストラクチャーとしてはプログラミング言語が主流でした。ところが、初期にはスタンドアロンのゲームやビジネスソフトぐらいしかなかった既製品が広範な需要をきめ細かく網羅するようになり、現在ではソフトウェアと言えばアプリケーションを思い浮かべる状況になってきたように思います。
この転換に資した革新技術として思い浮かぶのはOSやC言語等に代表されるインフラストラクチャーの強化やインターネットに代表される通信網の普及です。その結果、ビジネスの分野でもワードプロセッサや表計算だけでなく、メール、TV会議、プレゼンテーションといった人対人の情報伝達を支援する機能が大幅な進歩を遂げたし、趣味の分野でも昔ながらのゲームだけでなく、WeblogやネットゲームやSNSのような使われ方が発達してきました。
そこでふと思う。道具として融通無碍になった分、内容を十分に吟味できる時がようやく来たのではないか。旧来のソフトウェアの意味合いがアプリケーションに偏った分、コンピュータに対面しているヒトそのものが持っている伝えたい内容、共有したい情報の質が、問われているのではないか。
人間から見ればハードウェアもソフトウェアも道具に過ぎません。そいつを使って何を表現し、伝え、共有していくのか。本来最大の難問が今も回答を待っています。


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